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2019/03/27

社長の始末書

入社2年目、高卒編集長鈴木、21歳です。
入社年次と年齢の齟齬は、いつか触れさせていただくとして、
今月のテーマは「社長の始末書」

ビースタイル社長、増村一郎の過去の不始末を公開し、お客さまに人間味あふれるビースタイルを好きになってもらおうという計画である。

普段から、青臭い精神論を多く口にする増村から、過去の不始末を聞き出すのはなかなか難易度が高い。

編集部は、取材を夜の新宿三丁目に設定し、
社長の大好きなハイボールをたらふく飲んでもらい、酔っ払いながら語ってもらう作戦に出た。
 

【登場人物の紹介】

増村一郎(インタビュー対象者)株式会社ビースタイル代表取締役社長
会長の三原とは小学校1年生からの幼馴染。共同創業者。
趣味はゴルフとバスケとランニング、神社参拝、釣り。
鈴木裕詠(インタビュアー)株式会社ビースタイル 高卒採用一期生。(平成29年入社)
インサイドセールスや外勤営業を経て、法人向けのメルマガ担当に。
最年少でビースタイル編集長に就任。
分析もライティングも、何もかも勉強中・成長中!

 

社長登場

増村 おー!お疲れ~。
鈴木 お疲れ様です。今日は宜しくお願いします!
増村 よろしくー。今日は花粉がやばいよね。もうなんなんだよこれ~(涙目)
花粉の時期はすべてがネガティブになるよー。
鈴木 ネガティブいいですね!過去の不始末を語っていただくのにピッタリの精神状態ですね。
増村 じゃあ、ブラックナイトに乾杯だ!


 

新卒で地方銀行に入社した増村

鈴木 今日は、増村さんの過去の失敗を赤裸々に語っていただいて、増村一郎という人間味あふれる社長を、その社長が束ねるビースタイルという会社をお客様に知っていただこうという企画です。
増村 新聞社の取材みたいな感じね~
鈴木 全く違いますけど、早速質問です。なぜ、銀行に入行されたんですか?
増村 東証一部(当時)で、自宅の初台から近いところ!転勤は引っ越しを伴わないこと!年間休日120日以上で、残業がなくて…となると、地方銀行がピッタリなんだよ!

これが増村が新卒の時に地方銀行を選択した理由である。
だいぶ、ふざけている。

 

銀行始まって以来の天才的な「できない」記録を打ち出す。

鈴木 銀行時代の武勇伝が多いと伺っています。
増村 何千件というミスをしたんじゃないかなぁ・・・。
銀行って、個人差はあるけど、半年に1、2回のミスが発生してしまうんだけどね、
オレは、もらった仕事ほとんどミスしてたんだ。月に30件、40件。
とにかくオペレーションが苦手だった。
金額の0の数を間違えるとか、通帳の印字間違えるとかさー。
鈴木 ・・・。思い出に残ってるミス、教えてください。
増村 どれにしようかなぁ。金額大きいのにするか。
銀行は毎日15時にその日の取引を終了させて、取引の集計をはじめるんだよ。
そしたらさ、締め後(15時以降)に本店勘定と支店勘定が何十億円もずれちゃったみたいでさ、
「なんでこんなにずれてるんだ!!!」って大騒ぎになったんだよ。
鈴木 1円でもダメっていう業界で何十億・・・!?
増村 銀行中、大騒ぎ、大捜査ですよ。
全ての伝票・帳票・システムの受付履歴の確認、紛失の恐れもあるからさ、
シュレッダーの下、ゴミ箱の中、机の中、カバンの中、全部見るんだよ。

それがまた若き一郎青年には苦痛なんですよ。「早く飲みに行きたいのに~」って。
あんまり時間がかかるから、こっそり外出て、タバコ吸ってたよね。オイラは。

鈴木 あの・・・増村さんのミスなんですよね?
増村 そうそう!結局、犯人オレだったね。
大手企業の預金担当として何億円っていう定期を十本くらいも担当してたんだ。その日はちょうど満期になった定期を書き換える処理をしたんだけど、企業の定期って金額大きいから0の数を間違っちゃったんだよ~笑
鈴木 ・・・。
増村 また、その後が大変でね。一つひとつ新しく定期を作り直すわけ。
そしたらさ、預金担当の人たちが、オレが処理したらまたミスするんじゃないかって、ずらっと後ろに並んで、ずーっとへばりついて見てるわけ。
いやぁ、大変だったね笑
鈴木 不始末にも程がありますね。
増村 ミスの数は、多分銀行始まって以来の多さだったんじゃない?天才だよね。
上司も、毎日のようにミス処理に付き合わされるわけだからさぁ。たまったもんじゃなかっただろうねぇ。

書き損じるって書いて、「書損」って印鑑があるんだ。
通帳とか有価証券とかでミスしちゃうと、「書損」って印鑑を押して、係長・課長・次長・支店長って印鑑もらってくんだよね。
みんな「また増村かぁ!!!!」って思うよね。
しかも、書損でも有価証券みたいなもんだから、何年間か銀行で保管されるの。
仕事した分ミスするわけだから、「増村」っていう印鑑のある相当な量の訂正伝票が保管されちゃったよねぇ。
「もう、絶対間違えるなよ!」って言われるんだけど、なんでなんだろう。またミスしちゃうんだ。
訂正のための処理でまたミスしちゃうとかね。

鈴木 当時、どんな想いで仕事してたんですか?
増村 「なんでできないんだ」って悔しかったなぁ。理想とのギャップでノイローゼ的に弱くなった自分と、こんなビッグな男にこんな小さい仕事させてどうすんだ!っていう周囲への勝手な不満と。すごく入り乱れた気持ちだったよね。

朝起きて、夢からさめて、無意識に泣いてるなんてことがあったなぁ。俺ストレス抱えてるんだなぁって。
笑ってる同期と失敗して落ち込んでる自分のギャップが大きくて、苦しかった。
笑ってられる同期がうらやましかった。俺は笑えねぇのにって。

鈴木 どうやって乗り越えてきたんでしょうか?
増村 乗り越えられないんだよ。自意識過剰すぎて「こんなはずじゃない!」ってずっと混沌としてたね。

でも、今、そういう新人を見るとすごく親近感が湧くなぁ。救ってあげたくなっちゃうなぁ。でも心の中で「苦しめ、苦しめ。そこで気づくこと、見えるものが大事だぞー」って思いながら見守ってるなぁ。

早速、レベルの高い不始末を公開してくれた。
こんな大ごとを引き起こしてしまう増村が社長をやっていて本当に大丈夫なのか?という不安が心をよぎる。

 

でも、驚くほど営業成績がよかった

増村 研修後、支店配属で営業になったんだよ。水を得た魚のように走り回るわけですよ。
目標指標がいっぱいあるんだけど、誰にも負けたくないから、誰よりも営業して。だからすぐに達成しちゃうんだよね。
そうしたら、課長に「もっとやってくれー」ってのせらせて、
「余裕ですよ!天才なんで!」とか言ってやってたよ笑
鈴木 増村さん、いい話はほどほどに「不始末」教えてください。
増村 ちょっとはいい話させてよー。
そうだなぁ。今度は、お客さんに怒られた話にしようか。
当時、クレジットカードの契約数が目標に設定されたんだ。目標達成に燃えたぎる男なんで、猛烈に契約を取りまくってたんだ。
そしたらある日、支店にお客さん怒鳴り込んできたんだよ。
「増村!カードの手数料が引き落とされてるぞぉ!!!」って。
「あ。手数料の説明するの、忘れてた」ってなるんですよ。

「こんな騒ぎを課長や支店長に知られたら面倒だ!ここは丸め込むしかない」って思って、「まぁまぁ」って、別の部屋に案内してコツコツ説得しちゃってたよね。

鈴木 ちなみに、そんなビッグな増村さんがどうして退行するに至ったんですか?
増村 正直に言うと、銀行が合わなかったんだよ。合わなかったところを上げるとキリがないんだけどね。ドラマにあるような減点主義のようなところが一番合わなかったな。
俺は、誰よりも行動しながら、失敗を糧に成功の質を高めていくようなタイプだからなぁ。
鈴木 だから、ビースタイルのクレドには「失敗は最大の学習機会」という言葉があるんですね!
増村 思い出すなぁ。銀行の人たちに辞めるって言ったら、「絶対、銀行員じゃないほうがいい!!似合わないよ銀行は!」って口を揃えて言われちゃったなぁ。
でも、その中で課長は泣いてくれたんだ。
若き一郎青年は可愛かったからね。
鈴木 何か思い出でもあるんですか?
増村 課長、オレのこと好きだったんだよ。
あるお客様のことを怒らせちゃった時に、もう俺が訪問しても怒られるだけだからって、課長が担当してくれたんだ。
そして、数字は俺につけてくれるの。優しいよねぇ。

でも、ある時さ、急に課長がそっけなくなったことがあったんだよ。
おかしいな、おかしいなって思い続けてた時に、二人になる機会があったから聞いてみたんだ。
「最近、俺に冷たくないですか?」って。
最初は「そんなことないよー」って言ってだんだけど、「いや!冷たいですよ」ってしつこく聞いたら、「君は、俺のいうこと聞かないんだよ。だから、何も言いたくないんだ!」ってすねられたんだ。
「そんなことないですよ!」って言い返したんだけど、
まぁ、あれやこれや、俺が言うことを聞かなかった話が出てくるんだ。
「まぁまぁ」ってなだめたんだけどね。

鈴木 「まぁまぁ」って使いすぎですね。
増村 そんな課長が退行の時に泣いてくれたのは、心に響いたなぁ。
頑張らないといけないなぁって。
当時の支店長は新任支店長だったんだよ。オレみたいな不始末ばっかりの行員がいるなんて、本当に大変だったんだろうなぁ笑
今では、褒めてくれるんだよ!
鈴木 まだ、お付き合いがあるんですね。
増村 うんうん。今でもコミュニケーションさせて頂いているよ。
「増村くんはスケールが違ったねー。でも銀行員ではなかったな・・・。自分で会社をやってよかったね。」って言ってくれるんだ。
嬉しいよねぇ。

そうそう、出勤最終日の3月31日の帰り道も思い出してきたよ。
母親に公衆電話から電話したんだ。「辞めるんだ」って。
なかなか言えなかったんだ。

鈴木 ちょっと待ってください!不始末でなく、いい話になっちゃってますよ!

ブログには書けないような、大小様々な失敗を重ねた増村も、支店の中で愛される存在だったようだ。
今、増村が若手に優しく諭してくれるのは、当時の課長や支店長さんのマネをしてるんじゃないかとも思えた。
取材を通して、銀行時代の話を次から次へと繰り出す増村を見て、
本当は、銀行の仕事が大好きだったんじゃないかなぁと思いました。

 

ナゼ・・・?大手派遣会社に入社

鈴木 「ビッグになる!」と言っている男が、銀行退職後にテンプスタッフ(現在のパーソルテンプスタッフ)に入社して、営業を担当してたんですよね?
派遣営業でビッグってちょっとイメージわかないですね。
増村 学生時代に、三原(ビースタイル会長)と派遣会社で営業としてアルバイトをしてたんだ。
それが、楽しかったんだよね~。
で、リクルートシーズスタッフ(現在のリクルートスタッフィング)を受けたんだけど、落ちちゃってさ~。
受かったと思ったんだけどね~。当時は入りたかったな~。でテンプに拾ってもらって、育てられたわけだよ。
鈴木 実は、社内調査をした結果、テンプ時代の不始末が全然出てこなかったんですよ。
なにか隠してませんか?
増村 自分の成長期だからなー。銀行時代にオペレーションが大事って教え込まれた成果が出たのか、不始末は銀行時代しかないよ。
鈴木 「しか」?
増村 しか・・・ないでしょ?
鈴木 社内調査によると、ビースタイル立ち上げ後に多数の不始末が出てるんですよ。
増村 あっ・・・。そ、それは、おれの自己認識だと不始末だと思ってないんだよ!
テンプスタッフとか、ビースタイルでの不始末って、全てが全力で前向きな失敗で、前に進むから失敗認識がないんですよ。

鈴木 前向きだけど、失敗はしてるってことですね。では、「お客様と喧嘩しちゃった事件」教えてください。
増村 ・・・。そんなところまで調べてきたの?
鈴木 社長インタビューですから。
増村 当時、秋葉原にあったお客様のところで構造改革プロジェクトで関わっていたんだよ。
プロジェクトが成功するために、十数人の各部の部長さんたちに企画の趣旨とビースタイルの提供する価値は、これだ!ってプレゼンしたんだよね。
そしたら、構造改革の責任者の取締役に全否定されちゃったんだよ。
「お前みたいな若いやつに何ができるんだー!」って。
鈴木 おぉ。それはビビっちゃいますね。
増村 それがさ、オレ、「俺はそれをやりに来たんだー!」って叫んじゃった。

鈴木 いい大人が・・・。
増村 つい、感情的になっちゃって。
そしたら、責任者が「お前みたいなヤツは顔も見たくねー」って部屋出てっちゃって。

鈴木 プロジェクト終了じゃないですか!?ビッグじゃないですよ全然!
増村 それがね、責任者以外の部長さんたちが理解のある方々でさぁ、
「想いは伝わりました。やりましょうよ」って言ってくれだんだ。

鈴木 増村さんのおかげで、お客様も突破口を見つけたってことですね。
でも、絶対、そこに同行したくないです。
増村 そうだよね。帰り道、同行してた営業に「僕、ああいうの、嫌いです。」って言われて、
「そうか。そうだな。帰ろうか」って言ったの覚えてる。
鈴木 他にも、お客様と喧嘩しちゃった事件、仕入れてますよ。
増村 本当に、いろいろ調べてきちゃってるね。
鈴木 また、怒鳴っちゃったって?
増村 不景気の時代にね、とある大手メーカーから人事コストの削減の相談が来たんだよ。だから、全力で提案しにいったよね。
提案が通って、「具体的にこんなことをやっていきましょう」って話をしてた時に、人事の方が言うんだよ
「また改革ですか。うちは、業績低迷から脱出するために、改革、改革の繰り返しで、本当に社員が疲弊してるんだ!」って。

オレ、そこに怒っちゃったんだよね。
「そういう考えだから、行動もせずに会社にぶら下がろうとする社員が増えてしまうんだ!本当に会社を良くしたいんですか!」って。

増村 そしたら、人事の方が
「他人にどうして、そんなこと言われないといけないんだー!!!」って、怒っちゃった。

見かねた常務が「まぁまぁ。増村さん、言い過ぎだよ~。でも君の言ってることもよく分かる。まずは、提案してくれたことを前に進めよう。」って言ってくれたんだ。
けど、その人事の方はプロジェクトから外されちゃったねぇ。ちょっと申し訳なかったな。

鈴木 お客様に対して、本気で向き合ってるからこそ、本音を伝えちゃうんですね。
増村 オレはいつでも「顧客良かれ」で全力で突き進むんだ。

お客様を怒らせてしまうとは・・・。あまり参考にしたくはない悪いお手本ですが、お客様のために真剣に向き合い、全力で取り組むところは、ビースタイルのDNAになっているように思いました。
増村の言葉を借りると、「前向きな失敗を繰り返して、ビースタイルは大きくなってきた」んだそうだ。
ビースタイルというより、増村がビッグになったんじゃないかと僕は思います。

 

増村が見据える今後

鈴木 散々、増村さんの不始末をお伺いして、社長も普通の人なんだなって思いました。
でも、最近雰囲気変わってきましたよね?
増村 そうだね。受験生モードになったんだよ。
鈴木 大学受験してないから全くわかりません・・・。
増村 あ。高卒だったね笑
ビースタイルは、上場っていう成長オプションを選択する決断をしたからね。
上場することで「時代に合わせた価値を創造し、日本の幸福度をあげる。」
そして「かかわるすべての人としあわせに。」という会社の未来に向けた意志を確実なものにしていくんだ!

今までの18年間の未上場のステージとは明確に違う役割と責任を、
会社も個人も全うしていかなければならない。

鈴木 (あー。真面目になってきた。)
増村 日本の経済成長に寄与し、この社会に暮らす人々に事業会社としてでき得る最大限の価値提供を行い、日本の幸福度を高めていくという責任を果たすには、今の自分の人間性と能力では、まだまだ至らないことが多過ぎる。
この会社のトップとして誰よりも学習をしなければならないよ。

鈴木 上場に向けて、社員にも勉強してほしいと思ってますか?
増村 これから上場というステージをまたぎ、ビースタイルの組織能力は格段と高まって行く。
そこでは、個々人が学習し成長するというループを常に回し続け、
個人の成長を少なくとも組織の成長以上にしておいてくれないと
「組織成長についてこれない不幸な社員」を作ってしまうかもしれない。

もちろんそんな状態を作りたくないから、
会社として学びと成長を促す仕組み化を行うことはもちろんだけど、
個人としても、成長のループを能動的に回し続けるんだという
マインドをセットし、計画的に学習して行って欲しいと思っているよ。

鈴木 (あー。どんどん真面目になっていく。)
増村 繰り返しになるんだが、会社は明確な目的、使命を持っている。
その到達をスピード感をもって成し遂げるには、
個々人の成長と組織能力の向上が必要。
同時にそれがお客様の満足を高め、社員の人格と能力成長に寄与し、ひとりひとりを
幸せにしていくんだ。

ビースタイルは四方善を掲げて、「かかわるすべての人としあわせに。」を実践する
経営を行い続けますよ!

鈴木 結局、増村さんは「青臭い精神論」を語らないと終わらせてくれませんよね・・・。

 

まとめ

こうして、高卒の僕と上場を目指す会社の社長、増村一郎の対談は終わった。

取材中、大学時代にゲレンデを上半身裸でスキーするとか、ナンパの話とか、アレコレと話していたけれど、なんだかんだ、会社のことをいっぱい考えてくれて、お客様のことも社員のことも(青臭いけど)愛してくれているということはわかった。
過去を十分反省して、ぜひ、ビッグなビースタイルを作ってほしい。

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記事担当ライター

鈴木くん

もっともっと頑張りたい高卒編集長